18日読売新聞の夕刊で…

子供の頃、欠かさず見ていた『世界名作劇場』が来年1月7日からBSフジで
復活する事になった。『フランダースの犬』『母をたずねて三千里
赤毛のアン』『あらいぐまラスカル』『アルプスの少女ハイジ』等々、
今でもテーマ曲を歌える程記憶に残っている(^-^)v今の子供達に受け
入れられるか分からないが、大人になった時、キチンとした作品として
記憶に残る様な番組を見て欲しいと思った。

アニメ「世界名作劇場」復活 再開熱望の声 途切れず

レ・ミゼラブル少女コゼット」 新春から BSフジ

 親子で楽しめるアニメとして20年以上、フジテレビ系で放送されてきた「世界名作劇場」が、来年1月7日から系列のBSフジで同じ日曜夜に復活することになった。通算24作目となる最新作は「レ・ミゼラブル 少女コゼット」(30分、全52話)。従来と同じく1年をかけてつづられる“大河アニメ”だ。(旗本浩二)

 「世界名作劇場」は、世界の名作文学を子供にも分かりやすく見られるようにアニメ化したシリーズ。1975年1月に始まり、第1作の「フランダースの犬」は、全52話の平均視聴率が22・5%を記録した。心優しい少年ネロと犬のパトラッシュが天に召されるラストシーンは、大人になった視聴者が「今も思い出すだけで涙がこみ上げる」と懐かしむほどで、当時は大きな話題を集めた。

 以後、「母をたずねて三千里」「あらいぐまラスカル」「小公女セーラ」など、基本的に毎年1作ずつ放送。97年までに23作が制作された。どの作品も、母と子のきずなや家庭のぬくもり、思いやりといった普遍的なテーマをストレートに訴える作風で、大半の作品が文化庁「こども向けテレビ用優秀映画賞」などを受賞。平均視聴率が15%を超える作品も多かった。

 ただ、少子化が進み、親子でテレビを見るという従来の視聴形態が変化したこともあって、90年代半ばからは視聴率が低下。23作目の「家なき子レミ」(全26話)は8・4%となり、97年3月に番組の看板を下ろすことになった。

 ところが、制作する日本アニメーションによると、「どの作品にも感動するせりふがあり、勇気をもらった」「最近のアニメにはないキャラクターや物語のせいか、借りてきたレンタルビデオを幼い子供たちが興味津々に見ている」など、放送終了直後から現在に至るまで、再開を熱望する声は途切れることはなかったという。

 こうした中、2000年に始まったBSデジタル放送の受信可能世帯が、昨年来の薄型テレビ需要で急速に拡大したことで状況が一変した。年内にも2000万世帯にまで普及すると見られることから、BSフジでの放送再開をスポンサーのハウス食品が快諾。10年ぶりに、「悲願」の新作放送へとつながった。

 放送は日曜午後7時半からで、復活第1作となる「レ・ミゼラブル 少女コゼット」は、ビクトル・ユゴーの「レ・ミゼラブル」が原作。一切れのパンを盗んだために監獄に入れられたジャン・バルジャンの生涯を描くが、アニメでは、原作に登場する貧しい少女コゼットを主人公に設定。生き生きとしたコゼットの魅力を前面に出し、ジャン・バルジャンの心に愛を呼び覚ましていく。

 テンポの速い作品に慣れた現代っ子たちに合わせ、物語には謎とスリルをちりばめ、オリジナルキャラクターも登場させる。登場人物の造形も、今風のタッチで描く。日本アニメーションの佐野浩平副会長は「原作は不朽の名作であり、今の時代に改めて求められている良質な作品。親子で見て欲しい」と話している。


 BSフジでは今月から、過去の「世界名作劇場」作品の完結版を再放送している。放送時間は、日曜後7・00、土曜前8・00、金曜後4・00。29日午後7時には「フランダースの犬」と並び、ファンの多い「母をたずねて三千里」が登場する。

(2006年10月18日 読売新聞)