大学で麻疹流行 (・´ω`・)困ッタナァ...

最近度々見かける麻疹による大学休講。今の10代後半〜20代前半の方達は麻疹を経験していないみたい。私は小学校低学年の頃に済ませ(発熱が殆ど無かった)、5歳下の弟にもしっかりうつして我が家は取り敢えず安心状態。大人になってからのこう言う病気は症状が悪化する事が多いと聞くけど、予防接種自体、そんなに必要があるのかしら!?( ・ω・)モニュ?。確かに発熱や発疹等の症状はある。しかし何でもかんでも予防接種をする事で、取り敢えずは病気にならないだろうけれど、キチンと抗体が出来ないまま大人になり、こんな不意打ちを食らうなんて思ってもみなかったのでは無いのだろうか!?


若者に流行する「はしか」
2回接種で徹底予防
 

首都圏で流行している「はしか」が、全国に広がる兆しを見せている。子どもの病気と考えられがちだが、今年は10〜20歳代の若者の間で流行し、授業を休む高校、大学が相次いでいる。子どものころに予防接種を受けたにもかかわらず感染する人も少なくない。(田村良彦、館林牧子)

 国立感染症研究所感染症情報センターの週報によると、5月7〜13日の1週間に、はしかの感染者は小児214人(全国約3000医療機関の報告)、成人(15歳以上)は53人(同約450医療機関の報告)で、今年最高を記録した。成人は2001年の流行時に迫る勢いで、小児でも10歳以上の子どもの感染が目立つ。感染地域は、当初は首都圏が中心だったが、北海道、宮城、長野、大阪、鹿児島などにも広がっている。

 はしかは、麻疹(ましん)ウイルスが、せきなどを通じて感染する。感染力が強く、はしかウイルスを攻撃する抗体がない人が感染すると、ほぼ100%発病する。通常は10〜12日潜伏期間があり、発熱、せきなどの症状が出て、全身に発疹が広がる。

 発病すると、ウイルスに有効な薬はなく、解熱剤で熱を下げる、水分を補うなどで回復を待つしかない。重症になると肺炎や脳炎などの合併症が起き、死亡することもある。2001年の流行時の死者は小児11人、成人10人だった。これは死亡診断書をもとにした統計で、実数はさらに多いとみられている。

 一度感染すると、免疫ができるため、再感染することは、まずない。ただ、近年の流行の減少で、10〜20歳代の若者には、感染経験のない人が多い。

 感染を防ぐには予防接種を受けるしかない。日本では1978年、はしかの定期接種が始まった。子どものころの1回接種が基本で、厚生労働省の調査では、30歳未満の9割以上が、はしかの予防接種を受けている。

 ところが、予防接種を受けても、その時の体調でうまく免疫ができない場合や、時間がたつと効果が薄れることがある。千葉大教授の長尾啓一さんが、同大の医学部、看護学部の学生に抗体検査をしたところ、抗体が低く、感染の可能性のある学生が26・5%いた。今回の流行は、こうした感染しやすい若者の間で広がったと考えられている。

 こうした“はしか予備軍”を減らすため、欧米では1980年代から予防接種を2回に変更。米国やカナダは2回接種の徹底で、はしかの排除に成功した。韓国でも2001年、小学校入学前の2回接種の強化と、2回接種をしていない8〜16歳の子どもへの追加接種を始め、昨年、世界保健機関(WHO)から「はしかの排除に成功した」と認定された。

 遅ればせながら、日本でも昨年、はしかの予防接種が1回から2回に変更された(1歳時と小学校入学前)。ただ、10〜20歳代への対策はなく、日本赤十字社医療センター小児保健科部長の薗部友良さんは「2回接種を受けていない7歳から30歳くらいまでの人は、公費で追加接種を受けられるようにすべきだ」と訴える。

 予防接種は、医療機関の内科、小児科で受けられる。ただし、定期接種以外の場合は原則自費で、費用は5000円〜1万円。医療機関によって違う。今回の流行を受け、大学や自治体が補助を出す場合もある。

 接種後に熱が出ることもあり、副作用については事前に医師の説明を受けたい。予防接種を受けたことがあるが、その効果が心配な人は、抗体検査を受けることもできる。

(2007年5月25日 読売新聞)