時々見かける『鏡山酒造』の看板

車を運転してると、信号待ちその他で看板等を見かける
事が多く、私が出かける先で見ていた物が、2000年に
廃業していた造り酒屋だったなんて、今回の新聞記事を
読む迄は知らなかった。多分飲んだ事は無いと思うが、
名前だけは聞いた事があったので、そこそこ有名な所
だったのではないのかな。川越の古い町並みは何時
見ても好きだが、マンション等にならなくて良かったし、
今後も小江戸川越の顔として大切に保存されればと思う。


鏡山酒造の跡地再生 川越市2年かけ改修へ酒蔵など5棟→飲食・物販施設などに

新年度から改修工事が行われる「鏡山酒造」の建物


 2000年に廃業した造り酒屋「鏡山酒造」の跡地(川越市新富町、約3000平方メートル)を観光客や市民が集える場所にしようと、川越市が07年度から2年かけて、同跡地に残る五つの建物の改修工事を行う。改修後は、飲食・物販施設や、多目的会議室などとして活用される見通しで、09年度のオープンを目指す。

 鏡山酒造は、明治8年(1875年)に同跡地で創業。「鏡山」「小江戸」などの銘柄で知られ、「鏡山」の大吟醸日本航空の国際線ファーストクラスで提供されていたこともあった。川越市内唯一の造り酒屋として操業を続けてきたが、後継者問題などから00年9月に廃業した。

 廃業後はマンション業者が土地を買い取ったが、地元住民から保存、活用を求める声が上がったことから、翌年、市土地開発公社が約9億5000万円で購入。市が建物の寄付を受け、地元関係者を交えて再活用に向けた検討を続けてきた。

 改修を行うのは明治から昭和初期に建てられた3棟の酒蔵と、瓶詰め作業場、倉庫の計5棟。2年かけて耐震補強工事や電気設備工事などを行う計画で、費用は総額約5億2000万円。開会中の定例市議会に提案された07年度予算案に、初年度分の費用として1億2900万円を計上している。

 同跡地は西武新宿線本川越駅に近い商店街の中にあり、同駅やJR川越駅東武東上線川越駅から「蔵造りの街並み」、「喜多院」などの観光スポットに向かう通り道になっている。

 このため、市は5棟の建物を、川越の食文化や特産品を提供する飲食・物販施設や、会議や展示が行える会議室として整備していく計画。実際の運営は、今後、民間から募集する指定管理者に委託する方針で、詳細は決まっていないが、「市民の利用はもちろん、観光客にも利用しやすい施設として整備したい」(市中心市街地活性化推進室)としている。

(2007年3月1日 読売新聞)